
いつもウォーターサーバーを使っているけど、そういえばどんな仕組みになっているのか知りたい。すぐに温水と冷水が出るのはなぜ?
ウォーターサーバーは、清涼な水を提供するための装置で、多くの家庭やオフィスで使用されています。すぐに冷水と温水が使えるウォーターサーバーは、毎日の生活を便利で豊かにしてくれるでしょう。
しかし、その仕組みについて詳しく知らない人も多いかと思います。
この記事では、ウォーターサーバーの仕組みや便利な機能についてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ウォーターサーバーの基本的な仕組み

- 水を保管するタンク
- 水を保管するタンク
- 加熱システム
- フィルターシステム
- タップやボタン
上記が、ウォーターサーバーの基本的な仕組みと構造です。
それぞれの役割について、具体的にご紹介していきます。
水を保管するタンク
ウォーターサーバーには、水を保管するためのタンクがあります。このタンクには、清浄な水が供給されます。
タンクは通常、容量が5〜20リットル程度で、適切な水位を維持するように設計されています。
水を保管するタンク
ウォーターサーバーには、水を冷却するためのシステムがあります。このシステムは、冷水タンク、コンプレッサー、冷却装置などから構成されています。
水は冷水タンクに保管され、コンプレッサーが冷却装置を通じて水を冷却します。
加熱システム
ウォーターサーバーには、水を加熱するためのシステムがあります。
このシステムは、温水タンク、加熱器、温度センサーなどから構成されています。水は温水タンクに保管され、加熱器が温度センサーを通じて水を加熱します。
フィルターシステム
ウォーターサーバーには、水を浄化するためのフィルターシステムがあります。
このシステムは、前処理フィルター、ROフィルター、活性炭フィルターなどから構成されています。これらのフィルターは、異物や不純物を除去し、飲み水をクリーンで安全な状態に保ちます。
タップやボタン
ウォーターサーバーには、水を取り出すためのタップやボタンがあります。
タップやボタンは、冷水と温水の両方を提供する場合があります。また、最近では、省エネルギーの観点から、自動で水を提供するタイプのウォーターサーバーもあります。
ウォーターサーバーの冷水が出る仕組みには2種類ある

ウォーターサーバーには、冷水を作る仕組みによって異なる種類があります。
一般的には、「コンプレッサー方式」と「セミコンダクター方式(電子方式)」がありますが、それぞれに特徴があります。
コンプレッサー方式
コンプレッサー方式は、冷凍庫と同じ仕組みで、冷媒を圧縮して冷やす方式です。
この方式は、大量の水を冷やすことができるため、多人数で使用するオフィスや学校、イベントなどでの利用に適しています。また、冷却能力が高いため、短時間で冷たい水が出せるという利点もあります。
しかし、動作音が大きく、電力消費量が多くなるというデメリットもあります。
セミコンダクター方式(電子式)
セミコンダクター方式は、電気を使って熱を移動させる方式で、静音性や省エネ性に優れています。
この方式は、小型でコンパクトなため、家庭や小規模なオフィスでの利用に適しています。また、冷却能力が低いため、長時間で冷たい水を出すことができます。
しかし、大量の水を冷やすことができないため、多人数で使用する場合には向いていません。
ウォーターサーバーの温水が出る仕組み

ウォーターサーバーの温水を作る方式には、以下のような種類があります。
- コンプレッサー方式
- 加熱管方式
- 貯熱式方式
- 即沸き式方式
以上が、ウォーターサーバーの温水を作る方式の代表的な種類です。製品によっては、これらの方式を組み合わせたハイブリッド方式を採用している場合もあります。
それぞれ、詳しくご紹介していきます。
コンプレッサー方式
冷水が出る仕組みと同様、コンプレッサー方式は、冷蔵庫と同じ仕組みを利用した方式です。
内部タンクに入った水を加熱する際に、冷媒を利用して熱交換を行い、水を加熱します。この方式は、加熱速度が速く、温度が一定に保ちやすいというメリットがあります。
加熱管方式
加熱管方式は、内部タンク内にある加熱管を利用して水を加熱する方式です。
加熱管は電気を流すことで発熱し、水を加熱します。この方式は、加熱時間が比較的長いため、温度を一定に保ちにくいというデメリットがありますが、加熱管が比較的安価であるため、価格が安く設定されている場合があります。
貯熱式方式
貯熱式方式は、内部タンク内に熱を貯める素材を入れておき、その熱を利用して水を加熱する方式です。
例えば、内部タンクにセラミックを使用する場合は、電気を使ってセラミックを加熱してセラミックに熱を貯めます。その後、セラミックから伝わる熱で水を加熱します。
この方式は、加熱時間が比較的長いため、温度を一定に保ちにくいというデメリットがありますが、加熱時間中に電気を消費するため、省エネルギーであるというメリットがあります。
即沸き式方式
即沸き式方式は、内部タンクに水を満たす代わりに、ホット水ディスペンサー内にある加熱器によって、水を直接加熱する方式です。
この方式は、加熱速度が非常に速いため、温水をすぐに利用できるというメリットがありますが、加熱器が比較的高価であるため、製品価格が高くなる場合があります。
ウォーターサーバーの便利な機能

ウォーターサーバーにはいくつかの便利な機能があります。以下はその一部です。
- 温水・冷水・常温水の3つの温度設定
- 消費電力の自動制御
- 定期的なメンテナンスサービス
- セキュリティ機能
- 再加熱機能
それぞれの機能について、詳しくご紹介します。
温水・冷水・常温水の3つの温度設定
ウォーターサーバーには、温水・冷水・常温水の3つの温度設定があります。
これにより、好みに合わせた水の温度を選ぶことができます。前述したような方式でウォーターサーバーはすぐに冷水と温水を使えるため、生活をより便利にしてくれるでしょう。
消費電力の自動制御
ウォーターサーバーの中には、消費電力の自動制御機能を備えているものがあります。
これにより、必要なときだけ電力を消費するため、省エネ効果が期待できます。製品によって消費電力に差はありますが、環境に配慮した省エネなウォーターサーバーもたくさん登場しています。
定期的なメンテナンスサービス
ウォーターサーバーの多くには、定期的なメンテナンスサービスが含まれています。これにより、ウォーターサーバーが常に清潔で正常に動作するようになります。
また、ウォーターサーバーの内部に常時水があると、衛生面が大丈夫なのか不安に感じる人も多いのではないでしょうか。基本的にはサーバー内で清潔さを保てるように設計されているため、心配することはありません。
最近のウォーターサーバーには、内部を衛生的な状態に保つクリーン機能を備えたものもあります。タンクを加熱して殺菌するものや、フィルターが空気中の不純物を除去するものなど、衛生面にこだわる人はクリーン機能が付いたウォーターサーバーがおすすめです。
セキュリティ機能
ウォーターサーバーには、ホット水の出力をロックするセキュリティ機能があります。これにより、子どもたちが熱い水を誤って出さないようにすることができます。
特に小さな子供がいる家庭では、熱湯による子どもの火傷を防ぐためにもチェックしておきたい機能と言えるでしょう。
再加熱機能
ウォーターサーバーには、再加熱機能があるものもあります。
この機能を使うことで、温かいお茶やコーヒーを飲みたい時でも便利です。また、一度湯沸かし器に移し替える手間を省くことができるため、忙しい朝には非常に役立つでしょう。
ウォーターサーバーは便利で生活を豊かにする

ウォーターサーバーは、その仕組みや便利な機能によってわたしたちの暮らしを便利にしてくれます。
また、温水や冷水がすぐ使えるため、いつでも好きな温度の水を飲むことができます。さらに、ウォーターサーバーは、ペットボトルや浄水器などと比べて、環境にも優しいというメリットもあります。
近年はリモートワークなども増えた影響で、品質のよい水を自宅でかんたんに飲みたいという需要が増えています。生活を豊かにしてくれるウォーターサーバーの導入を、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。